いつも 南青山『足から治療院』クレアーレのブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
先日 新保式ボールウォーキング講座にご参加いただいたお客様の中で、こんなことを仰っている方がいました。
周りから「姿勢が悪い」と言われる…
ご自分の姿勢というものは、周りの人からは見えても 自分ではなかなか気付けないものです。
当サロンは青山通りに面しているビル3階にあり、窓から街ゆく方々がよく見えます。素敵なお洋服や靴を着用しているのに…歩き方が美しくない(身体に負担をかける歩き方になっている)方がほとんどであるのが現実です。
人間というのは、姿勢をほんの少し意識して変えるだけで、健康維持はもちろん、若々しさや美しさ、カッコ良さや品の良さが表れます。今日は そんな「姿勢」をテーマにお話させていただきます。
重心を安定させること
「一生動ける身体」とは、立つ・座る・歩く・走るといった いわゆる日常の基本動作を、いつまでも痛みなく 快活に行う身体の使い方ができる、ということだと考えます。
こういった身体の使い方で何よりも大切なのは「重心を安定させる」ことです。
そのためには、重力の延長上に身体があること。つまり、頭・肩・腰・膝・くるぶしが一直線に並び、きちんと体重を支えられているかどうかがポイントになります。
そして… 実はその「重心が安定する正しい位置」は人それぞれ異なります。
新保式ウォーキングセミナーや当サロンにお越しのお客様には、ご自分にとって一番安定する位置を確認する方法もお伝えしています。
筋肉トレーニングをせずに一瞬で安定する位置を体感していただくのです。
その姿勢でいれば筋肉で無理に身体を支える必要がなく、筋肉への余計な負担を減らすこともできます。
この姿勢をキープするには、足首が内側や外側に大きく倒れこまず、重心のかけ方にも左右差がなく、身体に歪みがないことが大前提です。
身体の歪みを助長する姿勢とは?
それでは 逆に身体の歪みを助長してしまう姿勢とは?
その代表例が「猫背」です。
猫背の場合、頭が必要以上に前に出てしまうことで、重力の延長長に頭がきません。
この姿勢を長く続けるうちに、背中の痛みや肩こり、首のこりなどが生じやすくなり、身体がますます歪んでくるのです。
人間の頭の重さは 体重の約13分の1、約4〜5kgほどあると言われています。これはボウリングのボールとほぼ同じ重さと言えます。
姿勢が崩れて頭が前に出ていると、私たちの身体は 無意識に背中の筋肉を緊張させることでボウリングのボールほどもある頭の重みをなんとか支えようとします。
ご想像の通り、これでは正しい姿勢の時の何倍も筋肉に余計な負担がかかってしまいます。
前述のお客様も、立ち方を拝見したところかなりの猫背でした。ご自分では全く気にしていなかったとのこと。
スマートフォンを見るために前傾姿勢になりやすいともよく言われますが、下を見たら 視線と姿勢を戻すことをちょっとだけでも意識すると良いでしょう。


また余談ですが、姿勢が悪くなり背中が丸くなると 呼吸器である『肺』にも大きな影響を及ぼしかねません。猫背のような姿勢ですと胸郭があまり膨らまないため、取り込める酸素量も少なくなり 呼吸が浅くなるのです。
息を吐ききらず 取り込める酸素が減るということは、体内の機能が落ちるということ。
また 前かがみでつま先重心で立ったり歩いたりすることは猫背を助長し さらには交感神経を優位にしてしまいます。
そのことで1回に取り込める酸素量が減ってしまったら…ご想像の通りです。
猫背で呼吸が浅くなることは体内の酸素量をどんどん奪っていき、代謝も下がり 免疫力も下がってしまう恐れがあります。
あなたの足首は?
このように猫背気味の方は ぜひ一度ご自分の「足首」を確認してみてください。
左右いずれか、もしくは両方の足首が傾いていませんか?
実は…私たちの足首は骨格の構造上、すね骨のと踵(かかと)の骨がズレているため、体重がかかった瞬間に歪みが発生しアーチが潰れてしまうのです。

いつもこちらのブログでもお伝えしていますように、足は身体の大切な土台です。
土台が歪んでいたら…足首だけでなく、その上に位置する膝・腰・股関節・背中・肩・首・頭…これらにも大きな歪みの影響を与えかねないのです。
ぜひ新保式ボールウォーキング講座へ
当講座では、足と健康の座学の後にウォーキングレッスンをするのですが、お一人お一人に「その人に合った正しい重心位置」を体感していただきます。前述の通り、筋肉トレーニングをせずに一瞬で安定する位置を体感していただくのです。
この時、ご自分が「正しい姿勢」と思っている重心位置がズレていらっしゃる方がほとんどです。


今週は6/14(土)15(日)に富山、来週は 6/21(土)丸亀・6/22(日)福岡・6/23(月)鹿児島にて講座開催予定です。
また 来月にはいよいよイギリスでの開催です。
第4回目となるイギリス講座。イメージ的に 日本人に比べて 海外の方は姿勢が良い、足や靴に対する意識が高い、と思われがちです。
確かに 骨格の造りが違いますし 扱っている靴なども異なりますが、ご参加いただくイギリスの皆さんが仰るのは「足首がこんなに大切だなんて知らなかった!」という驚きの声です。
足の大切さは万国共通。ぜひ 日本各地、イギリスでにてご参加をお待ちしております。
株式会社夢殿yumedono
南青山『足から治療院』クレアーレ
フットマスター 代表
新保 泰秀(Yasuhide SHINBO)
参照:「靴底の減り方でわかるカラダ診断」(新保泰秀 著 / 主婦の友社)