靴選びが健康を左右する?!

いつも 南青山『足から治療院』クレアーレのブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。

先日のブログでは「ウォーキングの大きな誤解」というタイトルで、間違った歩き方についていくつか例を挙げながら説明させていただきました。

今日は、ウォーキングシューズや 普段の日常で履く靴はどんなものを選べば良いのか、「正しい靴選び」をテーマにお話していきます。

履きやすく 脱ぎやすい靴を選んでいませんか?

まず正解からお伝えすると、健康のためには「履きづらく 脱ぎにくい靴」を履くことが良いです。

靴が文化として根付いている欧米などでは、見た目やファッション性だけでなく、足の健康を考えた靴選びがより重要視されています。特に「靴大国」とも言われるドイツは、「足の健康を考えた靴=ドイツの靴」といった国際的な共通認識も生まれています。

また 靴文化が長いこれらの国では、「足は全身を支配する」という考え方が浸透しており、ドイツなども 子供たちは股関節・脚長差・内反外反・扁平足などの足の変形が定期的にチェックされ、しつけや教育などにも靴の履き方や歩き方が取り入れられていると言われます。

一方 日本ではどうでしょうか。

小学校に入学する際、なぜか大きめの靴を勧められることが多いのです。「すぐに成長するから大きめのものを買いましょう」というわけです。

運動靴もそうなら、上履きなども「(大きめで)履きやすく、脱ぎやすい」を象徴する靴ですよね。もちろん 成長真っ只中ですから 経済的な事情も考慮してのこととは思いますが、大きめの上履きでは 足の機能は衰えるばかりです…。

こうした小学校時代の靴に対するイメージを引きずる形で 大人になっても「大きい方がいい」「ケガをしなければいい」という靴合わせが多くなりがちです。

このような靴に対する認識を変えていかなければ、日本人は永遠に 靴が及ぼすお身体の不調や運動機能の低下から逃れられないのではないでしょうか。

このような靴を履いてはいけません

いつも我々フットマスターがお伝えしている通り、足はお身体の大切な土台です。
合わない靴を履くことは、土台を不安定にします。

例えば こんな靴を選んでいませんか?


❌明らかに足より大きい靴
❌足が窮屈な靴
❌かかとが合っていない靴
❌軽すぎる靴
❌不安定な柔らかい靴


もし 今履いていらっしゃる靴が上記に当てはまる場合は、一度靴を見直してみることをおすすめいたします。

間違った靴選びは 不調を招く原因?!

❌明らかに足より大きい靴

子供が 遊び半分で大人の靴を履いている姿を想像してみてください…とても不安定ですよね。

実際のサイズよりも大きすぎる靴を履くと、ムリに前へ進もうとして身体に力を入れて歩くことになり、様々な部分の筋肉がこわばります。また 靴の中で足が泳いでしまいますので 脱げないように足指に力が入ってしまったり、かかとも不安定になって足首も安定しません。
不安定な状態で全身でなんとかバランスを取ろうとして、歩いている時 常に緊張状態になってしまいます。


❌足が窮屈な靴

足の一番長い指からかかとまでの足のサイズよりも小さい靴を履くと、足指をしっかり伸ばせません。そのため 指先で踏ん張って体重を支えると つま先に重心がかかります。そうなると 交感神経が過緊張となり 呼吸が浅くなってリラックスできなくなります。

また この状態では正しい歩き方はできませんし、足先や足全体に痛みを感じ、意識がそちらに向いてしまい エネルギーを足に取られてしまうため ストレス耐性が弱まってしまいます。


❌かかとが合っていない靴

歩く時に かかとが左右に揺れたり抜けやすかったりすると、身体の重心の軸も左右に揺れながら蛇行した感じで歩くようになります。

それに連動して 骨盤にも影響し左右差が生じてしまうため、腰痛やぎっくり腰などの原因にもなりやすいですし、ぽっこり突き出たお腹にもなりやすくなります。
土台が不安定で歪むので 身体の上部にも影響してくるのです。


❌軽すぎる靴

靴底がペラペラなフラッットシューズや、スニーカーでもびっくりするぐらいに軽い靴は注意が必要です。

軽すぎる靴で歩くと、自分の荷重を 足裏のアーチを使って支えることができません。そしてそのかわりに ふくらはぎなどの筋力を使って身体を支えようとするため、足の疲労感が強く出やすくなります。


❌不安定な柔らかい靴

柔らかい靴は、そのフィット感から「履きやすい」と勘違いしがちです。もちろん 用途に応じて選びますが、あまりにも柔らかすぎる靴は注意が必要です。

こういった靴は 着地した時に足が安定しませんので、履き続けていると足裏の筋肉である足底筋が疲れやすくなります。また 着地の時に足をうまく支えられませんので、足首が内側に倒れやすくなり 親指に荷重が乗りやすくなることで 外反母趾や巻き爪になるおそれも生じてきます。

毎日履く靴だからこそ 大切な「靴選び」

いかがでしたでしょうか。
日本はまだまだ靴文化の浅い国です。だからこそ 靴選びは用途に合わせて慎重に行なっていきたいですね。

次回のブログでは、「理想の靴選び」についてお話させていただきます。どうぞお楽しみに。

また 当院のお越しのお客様、そして日本とイギリスで開催しております新保式ボールウォーキング講座では、靴の診断も行っております。
今履いていらっしゃる靴が ご自身の足とお身体に合っているのか、どんな靴が自分に合っているのか など診させていただいております。

毎日履く靴だからこそ、一度足もとを見直してみませんか?

株式会社夢殿yumedono
南青山『足から治療院』クレアーレ
フットマスター 代表
新保 泰秀(Yasuhide SHINBO)

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